令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第III部門

トンネル (4)

2019年9月5日(木) 12:40 〜 14:10 III-1 (幸町北4号館 411講義室)

座長:瀬谷 正巳(佐藤工業)

[III-284] 泥岩の含水比変化が強度劣化に与える影響

*嶋本 敬介1、川越 健1、今林 泰史2、今地 洋祐2、後藤 裕太郎2 (1. 公益財団法人 鉄道総合技術研究所、2. 独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構)

キーワード:山岳トンネル、盤ぶくれ、スレーキング、含水比、強度劣化、泥岩

山岳トンネルでは,地質によっては,トンネル完成後の盤ぶくれが問題となることがある.そこで本研究では、インバート掘削後の開放による乾燥が,その後のインバート部地山の強度低下および盤ぶくれに影響する可能性について検討することを目的に,含水比を変化させた一軸圧縮試験およびスレーキング試験を実施した.その結果,気乾時間が長くなるほど,強度は大きくなるが,その後に浸水した場合には,浸水前の気乾時間が長くなるほど,強度の低下が著しいことが明らかとなった.今回の試験結果より,湧水がなく,スレーキングしやすい地山の場合には,インバート部地山の乾燥がその後の地山の変形に影響を与える可能性があると言える.

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