令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第III部門

トンネル (5)

2019年9月5日(木) 14:25 〜 15:55 III-1 (幸町北4号館 411講義室)

座長:崔 瑛(横浜国立大学)

[III-287] 拘束圧を考慮した吸水膨張試験による盤ぶくれの予測方法

*奥井 裕三1、國村 省吾1、西村 和夫2、砂金 伸治2 (1. 応用地質株式会社、2. 公立大学法人 首都大学東京)

キーワード:山岳トンネル、盤ぶくれ、膨張性地山、膨潤、応力解放、数値解析

山岳トンネルでしばしば遭遇する膨張性地山や供用中に顕在化する盤ぶくれなどの変状については,変形が発生した後の変位計測結果などを活用した再現解析による対策工の設計が行われることが多い.このように現時点では,対症療法的な手法がとられることが多いが,変形などの最終的な状態を予め予測できれば迅速かつ適切な対策工の適用が可能となる.本研究では,拘束圧の除荷時の吸水膨張量に着目し,室内岩石試験で得られた吸水膨張ひずみと拘束圧の関係を数値解析に取り込み,盤ぶくれが再現できることを示している.さらに,提案する岩石試験と数値解析により盤ぶくれなどの変位を予測できる可能性を示している.

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