トンネル (6)

[III-299] 山岳トンネル用可縮支保部材の室内圧縮試験

*水野 史隆¹、坂井 一雄¹、谷 卓也¹ (1. 大成建設株式会社)

キーワード：山岳トンネル、大土被り、可縮支保部材、コンクリート

土被りが大きく山岳トンネル施工では著しい変形が生じる場合がある。その対策の一つとして支保の所定箇所で変形を許容し、支保に生じる応力を低減しトンネルの安定性を確保する可縮支保が海外では採用されている。著者らは、簡易かつ迅速に現場製造できる可縮支保部材の開発を進めている。可縮支保部材には、降伏後に脆性的な破壊をせず、大きな変形が生じても一定の耐荷力を保持する性能が求められるが、開発を進める部材には、降伏後に急かつ大きく応力が低下する課題があった。そこで、構造の改良を行い、室内試験により降伏後、ほとんど応力が低下することなく、ひずみ40％まで圧縮されることを確認した。