土の動的性質

[III-302] 個別要素法解析による粒状体地盤材料の弾性波速度異方性に関する基礎的研究

*大坪 正英¹、川口 勇一郎¹、Dutta Tanu Troyee¹、劉 峻銘¹、桑野 玲子¹ (1. 東京大学生産技術研究所)

キーワード：弾性波伝播速度、固有異方性、応力誘導異方性、個別要素法、粒子形状、動的計測

地盤材料の形状は複雑であり、その堆積過程において構造的な異方性を示す。また、一般には地盤材料は異方応力状態で堆積しており応力誘導異方性を有する。原位置地盤の微小ひずみ剛性を推定する手法としてPS検層あるいは表面波探査等が挙げられるが、弾性波速度と固有異方性あるいは応力異方性の関係については十分に解明されていない。この理由として、地盤の動的計測では測定誤差が大きく、また固有異方性の定量的な評価手法が確立されていないことが挙げられる。本研究では、一次元圧密状態における初期構造（固有）異方性および応力誘導異方性に関して、個別要素法による基礎的な弾性波伝播解析を実施した。