[III-42] 埋設管に作用する過剰間隙水圧を考慮した浮き上がり安全率
キーワード：液状化、埋設管、過剰間隙水圧、浮き上がり、安全率
液状化により埋没管に働く浮上力は，従来，泥水中（比重が約2）の浮力より算出されている．本来，浮上力は，埋設管に働く静水圧と過剰間隙水圧から評価すべきであるが，埋設管ごく近傍の過剰間隙水圧の測定事例は少ない．本研究では，重力場の振動台実験を実施して，液状化地盤中の埋設管に作用する過剰間隙水圧を計測して，浮上力を評価した．埋設管に作用する過剰間隙水圧比は，管頂部でほぼ0に近く，管底部では1に近い値となった．また、過剰間隙水圧分布より算出した浮上力は，泥水中の浮力よりも大きくなった．さらに埋設管に作用する力から求めた浮き上がり安全率は、現行の指針で求めた値と比べて2倍以上大きくなった．
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