[III-429] 特殊な性質を有する腐食土層に対して実施した注入試験
キーワード：腐植土、注入試験
薬液注入工法は，地盤中の間隙(水や空気)に薬液を注入して置き換え，固結させて地盤強度の増加や地盤の止水性を向上させる工法である．そのため，地質条件によって注入の効果や周辺地盤への影響が大きく左右され,特に腐食土層は間隙比や自然含水比が大きく,有機物の繊維を多く含んでいるため，どのような注入形態になるか判断ができず，地表面への影響も推定できない．現状，腐食土層に対して薬液注入を実施した実績や事例がほとんどない．今回，腐食土層に対して注入試験を実施し，試験により確認された止水効果のある注入率および注入管理方法について報告する．
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