現場計測 (2)

[III-529] EM探査法を用いた基礎岩盤評価事例

*上馬場 靖¹、滑川 和臣¹、小熊 登¹、今里 武彦²、高橋 君治³、森長 夏樹⁴ (1. 前田建設工業株式会社、2. 地球科学技術研究所、3. 岐阜県 長良川上流 河川開発工事事務所、4. 独立行政法人 水資源機構 総合技術センター)

キーワード：EM探査、ダム基礎岩盤

ダム基礎の一部に地質時代のゆるみが分布することが想定される施工中のコンクリートダムにおいて，日常的に行うダム基礎岩盤評価にEM探査を適用した．探査の有効性検証は，EM探査結果と地山状況，ボーリング等による事前地質調査結果および電気探査結果と対比して行った．その結果，探査の精度的な課題も確認されたが，地山状況と調和的なデータも得られた．ピックアップを設置する必要がなく解析も比較的短時間で行うことができる簡便手法であるEM探査を施工管理的に用いることはメリットが多いと思われ，今後継続的に計測を実施し探査精度の検証と比抵抗によるゆるみ評価技術を構築したい．