[III-531] 表面波探査を用いた堤体のゆるみ把握に向けた検討と課題
キーワード:河川堤防、表面波探査、波の減衰、ベンダーエレメント法
河川堤防におけるすべり破壊や浸透決壊などを事前に対策するために、堤防内部の弱部(低い剛性・高透水性)を高精度でかつ簡便に探し出せる技術が必要であり、開発に取り組んでいる。これまでに、剛性と透水性に着目し、既往の物理探査手法の精度などを確認するための現場実験を行った。現場実験の結果より、「物理探査手法では、現場地盤内の特性の違いや埋め戻し範囲は概ね把握できているが、本研究で目指した設定条件下でのゆるみ部を精度よく把握できていない」という課題が明らかになった。今後は、波の減衰(対数減衰率δ)と土質材料特性の関係を理解し、表面波探査の高度化についての検討を進めていく予定である。
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