不飽和土

[III-542] 不飽和化工法における均質な不飽和地盤構築に関する基礎的研究

*牧野 祥太¹、本多 顕治郎²、宮﨑 航²、小林 薫³ (1. 東海旅客鉄道株式会社、2. 株式会社エーバイシー、3. 茨城大学大学院)

キーワード：不飽和化工法、液状化、液状化対策、地盤改良

不飽和化工法による液状化対策が注目を集めている。空気を地盤内に注入する現状工法では，地盤内の飽和度を均質に低下させることは困難であり，飽和地盤で発生した液状化により不飽和地盤においても液状化が発生する危険性がある。そこで，筆者らは地下水位の低下・回復によって地盤の飽和度が低下する特性に着目し，飽和度が不均質な不飽和地盤における液状化抑制効果を明らかにした上で，水位の低下・回復を行うことで均質な不飽和地盤の構築を試みた。その結果，数値解析によって飽和地盤で発生した液状化が不飽和地盤でも誘発される恐れがあること，地下水位の低下・回復により均質な不飽和地盤が構築される可能性が高いことが確認できた。