圧縮・圧密

[III-544] 東京港粘土の低拘束圧下の圧密特性

*片桐 雅明¹、南野 佑貴¹、中村 亮太²、柴野 勝弘²、末政 直晃² (1. 株式会社　日建設計シビル、2. 東京都市大学)

キーワード：圧密特性、浚渫粘土、圧密解析、低拘束圧、事後解析

土砂処分場の余命を予測するためには，低拘束圧下の圧密定数が必要となる。本文では，東京港で浚渫された粘性土に対して，多層沈降実験を行って，低拘束圧下の圧密定数を求め，北九州周防灘ならびに富山湾七尾港の浚渫粘土のそれらと比較・評価したので報告する。
その結果，圧縮性を示すa値ならびに圧密速度に関わるパラメータC_v1は既往の範囲内のほぼ平均的なところに位置した．液性限界と圧密パラメータの相関性が高いことが確認できた．加えて，東京湾の粘土は，瀬戸内海西側と北陸の粘土ともに同じ関係を示した．このことは，単に液性限界から低拘束圧下の圧密定数を推定できることを意味している．