圧縮・圧密

[III-548] 大阪市舞洲の被圧帯水層の地下水位変動による洪積粘土層の沈下量予測

*武野 航大¹、大島 昭彦¹、天満 脩平¹ (1. 大阪市立大学)

キーワード：帯水層、地下水位低下、洪積粘土、繰返し圧密、時間効果、沈下量

大阪市此花区舞洲で複数の被圧帯水層（洪積砂礫Ｄｇ２，Ｄｇ３層）を揚水・還水する熱源井の構築（Ｗ−ＡＴＥＳ）の実証実験を行っている。Ｗ−ＡＴＥＳではＤｇ２，Ｄｇ３層で揚水と還水を入れ替えるので，洪積粘土層には沈下と膨張が同時に生じ，地盤沈下の抑制が期待される。そこで，洪積粘土（Ｍａ１２，Ｍａ１１，Ｍａ１０）層の乱れの少ない試料をサンプリングしてその地盤性状を調べ，さらに，複数の帯水層で想定される地下水位変動による繰返し荷重を洪積粘土層に与えた繰返し圧密試験を行い，その繰返し圧密挙動を調べた。本稿では，洪積粘土層の繰返し圧密挙動を踏まえてＷ−ＡＴＥＳにおける地盤沈下量を予測した結果を報告する。