透水・浸透 (1)

[III-62] 堤体の局所浸透流を考慮したパイピング発生条件に関する研究

*寺西 剣悟¹、杉井 俊夫²、余川 弘至²、森 聖智³ (1. (株)葵エンジニアリング、2. 中部大学工学部、3. 中部大学大学院)

キーワード：浸透破壊、堤体基礎地盤、パイピング評価、複層

パイピングの評価基準は、鉛直、水平方向の局所動水勾配がいずれも0.5未満であることが求められ、アウトとなるところがある。著者らは、これまでに多粒子限界流速を提案するとともに、他の研究者らの実験、および本研究室の実験結果に基づき、局所鉛直流速を数値解析により求め、水平流れが卓越する場合にも多粒子限界流速で破壊することを確認してきた。また、堤体基礎が単層の透水性地盤、堤体が不透水層の場合の簡易な堤体基礎地盤のパイピング評価方法を提案してきた。本報は、現場での簡易な堤体基礎地盤のパイピング評価方法として、堤体基礎が複層の透水性地盤、堤体が不透水層の場合について提案するものである。