透水・浸透 (2)

[III-71] 熱-流体連成モデルによるHE-E原位置ヒーター試験の二相流パラメータの検討

*田中 啓¹、田原 康博¹、佐藤 伸²、深谷 正明²、Kober Florian³ (1. 地圏環境テクノロジー、2. 大林組、3. National Cooperative for the Disposal of Radioactive Waste)

キーワード：放射性廃棄物処分、ＥＢＳ、モンテリ試験場、ＧＥＴＦＬＯＷＳ、逆解析

放射性廃棄物処分施設閉鎖後の温度上昇や再冠水挙動の把握を目的として，スイスのモンテリ試験場において原位置ヒーター試験（ＨＥ－Ｅ）が行われている．既往の解析は，ＥＢＳと岩盤内の挙動を十分に再現するには至っておらず，試験結果に影響するパラメータに関する検討も不十分である．本研究では，感度分析による最適化すべきパラメータの選定と，逆解析によるパラメータの同定を行った．逆解析では，岩盤の初期状態をこれまでと異なるアプローチで推定することで，実験値の再現性が向上した．また，主要な二相流パラメータがＥＢＳと岩盤内の流動にどの様な影響を与えるかについて考察し，今後の再現解析での重要な指針を得た．