[III-72] 濃尾平野における扇状地河川からの地下水涵養量の地域性
キーワード：地下水涵養、河川水位、地下水位、扇状地
濃尾平野では，1994年の異常渇水による地下水位低下と地盤沈下の再進行を背景に備え，地下水揚水量を制御するとともに地下水涵養量を確保して両者の量的バランスを管理することが重要である．本報告は，濃尾平野における扇状地河川からの地下水涵養機能の保全に資するため，長良川扇状地及び揖斐川扇状地における地下水涵養量の実態調査から木曽三川である長良川及び揖斐川からの地下水涵養量の地域性について検討したものである．その結果，河川水位と地下水位により河川からの地下水涵養量を監視できる可能性が得られ，また，揖斐川扇状地に比べると長良川扇状地での地下水涵養量が多い傾向にあるなどの地域性が明らかになった．
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