地盤防災／斜面 (1)

[III-89] Behavior of the Three Rows of Steel Pipe Pile Installed for Preventing Landslides at the Site of the Re-slide Type Landslide

*金子 雅博¹、田原 和貴¹、前田 智作²、鈴木 素之³ (1. 西日本高速道路エンジニアリング中国（株）、2. 西日本高速道路（株）、3. 山口大学大学院)

Keywords:preventive pile for landslide, observation during and after construction , borehole inclinometer, the Re-slide Type Landslide

杭が抑止力を効果的に発揮しているかどうかの確認や斜面安定を長期間確保するために杭及びその周辺地盤の挙動測定が必要とされている.また，地すべり抑止杭の多段配置は斜面安定評価をするうえで，特にくさび杭では設置位置と地すべり移動層の変位等との関係が課題として残っている．当該地は再滑動した地すべり箇所に地すべり鋼管杭を設置するとともに鋼管杭内にパイプひずみ計や孔内傾斜計のガイド管を設置し，鋼管杭の挙動を観測した．また，従来から設置している鋼管杭周辺地盤の動態観測も併せて実施した．本稿は高速道路では事例の少ない3段配置した地すべり鋼管杭及び鋼管杭周辺地盤の動態観測結果をとりまとめた事例紹介である．