[III-97] 異なるUAVで撮影した岩盤斜面写真における変状把握手法について
キーワード：無人航空機、岩盤斜面、背景差分、オルソ画像、数値標高モデル、写真測量
本研究は，日常的に実施されている道路斜面点検の高度化のために，情報の取得が容易なデジタル写真を活用した，岩盤斜面の変状箇所を背景差分法により客観的に把握する手法の開発を目的とするものである．点検時期の異なる２枚のＵＡＶ空中斜面写真に対して，背景差分を抽出して変化箇所の把握を可能とするためには，比較する画像の構図を揃える必要があり，そのためのＵＡＶ撮影方法やその後の画像処理方法などを検討してきた．本稿では，最も厳しい条件となる，異なるＵＡＶで１年の間を空けて撮影した２枚の水平写真に対しても，撮影手順を工夫しその後オルソ処理を行うことで，精緻な差分の抽出が可能とできたので，その方法を紹介する．
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