地域計画

[IV-10] 世帯マイクロシミュレーションを用いた老朽住宅団地の世帯構造変化予測

*平沼 克¹、鈴木 温¹ (1. 名城大学)

キーワード：団地再生、世帯マイクロシミュレーション、世帯構造

老朽化により衰退が進んでいる住宅団地を持続可能なものにするためには，将来の世帯構造変化やこれから居住する世帯を考慮して再生施策を検討することが重要である．本研究では，将来の人口分布や世帯構造をミクロレベルで考慮可能な世帯マイクロシミュレーションを用い，住宅団地の再生計画検討のために世帯構造変化を予測することを目的とする．

本研究では，特に立地選択モデルに改良を加え，住宅タイプ選択モデル，上位ゾーン選択モデル，下位ゾーン選択モデルの3段階のロジットモデルを構築し，より詳細な居住ゾーン選択を実現させた．その結果，ほぼすべての変数において有意な水準のパラメータが算出され，高精度な推計結果が得られた．