避難行動・計画 (2)

[IV-133] BASIC ANALYSIS OF EVACUATION ROUTES AND TIME OF VULNERABLE PEOPLE DURING LARGE-SCALE EARTHQUAKE DISASTERS ~USING HEALTH AND WELFARE DATA~

*酒井 貴史¹、藤生 慎¹、森崎 裕磨¹、髙山 純一¹、柳原 清子¹、西野 辰哉¹、寒河江 雅彦¹、平子 紘平¹ (1. 金沢大学)

Keywords:health and welfare data, evacuation routes, vulnerable people, large-scale earthquake disasters, evacuation time, designated shelter

我が国において，避難行動要支援者の災害時の支援体制は未だに確立されておらず，高齢者や障害を持つ者が災害時に大きな被害を受ける可能性がある．そこで，地域の防災都市計画や避難体制の確立のための一つの規範となることを目的とし，避難行動要支援者の実態を詳細に把握できる国民健康保険データベースを用いて，避難行動要支援者が避難行動時に見舞われると想定される実態の把握を行った．結果として，地震によって避難経路が遮断された場合，避難行動要支援者は避難経路を迂回しなければならず，避難にかかる距離や避難時間が増加することが明らかとなった．