防災計画

[IV-142] 鉄道沿線で発生した自然災害による被害の規制の有無に着目した統計分析

*進藤 義勝¹、布川 修¹ (1. 鉄道総合技術研究所)

キーワード：倒木、鉄道、統計分析

鉄道事業者は、豪雨や強風などの時、ある閾値を超えた場合に列車の運行を規制することで列車の安全を確保している。このような規制を発令していない時に自然災害が発生すると、列車への衝突などの重大事象が起こる可能性がある。本稿では、鉄道沿線で発生した自然災害一覧データを用いて、運転規制の有無に着目した統計分析を行い、規制が発令していないときの災害種別等を把握した。
　その結果、倒木、倒竹や土石流・土砂崩壊・土砂流入の被害は、他の被害に比べて列車脱線件数が多かった。また、列車の限界を支障するような被害の割合は、倒木、倒竹被害よりも土石流・土砂崩壊・土砂流入被害のほうが大きい結果となった。