土木計画学と災害

[IV-69] Future perspective on global wariming research in the field of infrastructure planning

*紀伊 雅敦¹、梶谷 義雄¹、玉置 哲也¹ (1. 香川大学創造工学部)

Keywords:Infrastructure planning, Global warming, IPCC, Climate change, Climate disaster, Disaster prevention

本稿の目的は，土木計画学における地球温暖化対策研究について問題を提起し，今後の方向についての試行的な議論に資することである．近年頻発する激甚な気象災害は，地球温暖化や気候変動との関連が認識されているものの，土木計画分野における災害対策の文脈での地球温暖化対策研究はごくわずかである．交通や国土・都市空間の整備がもたらす効果を具体的に研究してきた土木計画学は，地球温暖化対策の研究に貢献しうると考えられる．本稿では，これまでの土木計画学が関連する地球温暖化対策研究の動向を簡単にレビューした上で，今後の研究の方向性について私案を提示する．