令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第IV部門

交通ネットワーク

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 IV-1 (幸町北4号館 428講義室)

座長:奥嶋 政嗣(徳島大学)

[IV-74] 到達圏解析を用いた小松市におけるAED設置効果に関するシミュレーション分析

*小島 雅貴1、高山 純一1、藤生 慎1、稲葉 英夫1 (1. 金沢大学)

キーワード:AED、到達圏解析、心停止、AED設置効果、AED配置

AED設置効果に関するシミュレーション分析を行った.現在AEDは駅や公共施設を中心に設置が進むも,使用例は約4%に留まる.一つの要因は,院外心停止の約60%が自宅で起こることだ.そのため,住宅での患者発生を想定したAEDの増設が必要となる.そこでまず,AED設置効果を定式化した.これは,あるAEDがカバーする需要量を定量的に把握するもので,救命確率関数を組み込むことで処置開始の遅れに伴う救命確率の低下も考慮される.次に,小松市内のコンビニエンスストアにAEDを設置した際の設置効果増分を算出した.そして,施設単位でのAED設置効果の算出により,効率的・効果的なAEDの設置場所の検討を可能とした.

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