リモートセンシング (1)

[IV-95] SAR衛星観測による種々のカラー合成画像を用いた北海道胆振地震・土砂災害域の判読調査の比較検討

*小澤 智弘¹、羽柴 秀樹²、園部 雅史² (1. 日本大学大学院理工学研究科、2. 日本大学理工学部)

キーワード：合成開口レーダー、陸域観測技術衛星2号（だいち2号）、北海道胆振東部地震、土砂災害

北海道胆振東部地震が発生した。この地震によって厚真町では多数の土砂崩れが発生した。このような災害時に悪天候の場合でも迅速な情報取得が必要となるため、SAR衛生による地表面の情報取得が有効である。本研究では、緊急観測に有利な特性を持つALOS-2衛生画像の災害前後の画像を合成した2時期カラー合成画像と災害後のHH、HV偏波を合成した2偏波カラー合成画像の2つのカラー合成画像より判読される土砂災害域の判読特性を調査した。その結果、2偏波カラー合成画像より、2時期カラー合成画像の土砂災害判読範囲が広く示された。また、カラー合成により着色していない範囲にも土砂災害域の判読特性があることが示された。