[V-124] 有機短繊維の特性とペースト中での分散に関する基礎的検討
キーワード:有機短繊維、分散性、熱分解、塑性粘度、ポリプロピレン繊維、質量減少率
本研究は、コンクリート中に爆裂防止などを目的として混入させるPP繊維を対象に、分散性に影響する繊維特性を明確化することを目的とし、粘度を変化させたペースト中での繊維の分散について基礎的に検討したものである。繊維径の異なる3種類のPP繊維を用い、繊維混入のセメントペーストを強制流動させたときの繊維の分散性を評価した。その結果、PP繊維の径に関わらず、媒体相の塑性粘度の増加に伴い、PP繊維の分散性が良好になること。繊維径が大きくなると分散に必要な媒体相の塑性粘度の下限値が大きくなること。また、繊維の質量に対して、表面積が卓越すると、塑性粘度の下限値が小さくなることを確認した。
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