混和材 (1)

[V-13] Effects of Temperature on phase composition of cement paste mixed with low-heat Portland cement, Fly-ash and Lime-based expansive material

*馬渡 大壮¹、武地 真一¹、宮本 慎太郎¹、皆川 浩¹、久田 真¹ (1. 東北大学大学大学院)

Keywords:Marginal depth disposal, High temperature curing, Fly ash, Lime-based expansive material, Ettringite, Monosulfate

低レベル放射性廃棄物の処分施設において，廃棄体の周辺部材には低熱セメント，フライアッシュ，石灰系膨張材を混入した充てん材が配置される計画である．この充てん材について，60℃の温度条件では材齢28日以降の強度が増進しないことが報告されている．本研究では，この要因の考察を目的として，20，80 ℃の温度条件下における，充てん材の配合に基づいたセメントペーストを対象とし，相組成の変化を観察した．結果，高温条件下ではMsが析出したが，経時的に消失する傾向を示した．これより，高温条件下ではAl系水和物の減少，あるいは非晶質化によって内部組織が粗になり，圧縮強度が低下する可能性があると推察した．