令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

補修・補強(材料)(3)

2019年9月3日(火) 14:55 〜 16:25 V-5 (幸町北5号館 第4会議室)

座長:櫨原 弘貴(福岡大学)

[V-155] コンクリート表面処理材による止水効果の検証

*橋村 茂雄1、下村 昭司1、横井 克則2、近藤 拓也2 (1. 大旺新洋(株)、2. 高知工業高等専門学校)

キーワード:コンクリート表面処理材,止水効果,ひび割れ,撥水性,凝集性

コンクリートの表面処理材における止水効果を検証することを目的とし,強撥水性を示す2種類の材料で実験を行った。実験では,模擬ひび割れが入った供試体を水槽に取付け,その前面に各種表面処理材を塗布した装置と未塗布の装置を作製し,同一水圧と時間で流出する水量を経時的に測定した。結果,材料によって流出量の減少や水滴の有無及び水滴形状が異なることが判明した。このため,ひび割れ面から微粒子を採取し,電子顕微鏡による観察及びX線回折による成分分析を実施した。この結果,止水効果は,材料塗布により付与される撥水性や充填性及び材料によりひび割れ部に微粒子の凝集体が形成される間詰め効果によるものと推察された。

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