塩害 (2)

[V-181] 「塩分吸着剤」配合防錆塗料の開発と性能試験（２）
―　塗装システムについて　―

*鈴木 昭仁¹、石井 壮一郎¹、立松 英信¹、中山 文雄²、深田 修也³ (1. ジェイアール総研エンジニアリング、2. 複合材料研究所、3. イサム塗料)

キーワード：塩分吸着剤、塩害環境、腐食、防錆

塩害環境下の鋼構造物においては、塩分の影響で劣化した箇所は、その表層に孔食を発生させることが多く、維持管理する上で、深刻な問題となっている。演者らは、この腐食を抑えるために、腐食抑制効果を有する「塩分吸着剤」を配合した防錆塗料の開発を行っている。本研究では、表面研磨された試験片を準備し、上記の塗装系（TP-1）を塗布したものと、典型的な塗装系（T7およびRc-Ⅲ）を塗布したものを作製し、この塗装系どうしの耐久性を比較するために、2000時間まで塩水噴霧試験を行った。その結果、TP-1塗装系は、典型的な塗装系に比べて、防錆性において高い性能が確認された。