鋼材腐食

[V-184] Experimental Study on Corrosion Weight Loss of Reinforcing Bar in Case of Corrosion Cracking

*福岡 繁¹、網野 貴彦¹ (1. 東亜建設工業)

Keywords:Macro-cell corrosion, Corrosion cracking, Corrosion weight loss , Cover, Reinforcing Bar diameter

鉄筋コンクリート構造物の塩害劣化の進展期の終了を意味する腐食ひび割れ発生時の鉄筋の腐食減量については,二重円筒モデルを用いた解析的な検討や実験的に検討された事例などが多数存在する。しかし，解析モデルの考え方，実験条件によって腐食ひび割れ時の鉄筋腐食減量は様々である。本研究では，既往の研究成果の検証確認を目的として，鉄筋径やかぶりを変化させたマクロセル腐食を促進させる試験体を製作し，ひび割れ発生時の鉄筋腐食減量を測定した。本試験の結果，腐食ひび割れ発生時の鉄筋腐食減量はかぶりに比例し，鉄筋径が小さいほど大きい傾向を示した。以上より，鉄筋腐食減量は鉄筋径やかぶりに支配されることを検証できた。