[V-191] 遠隔離島における繊維補強セメント系材料被覆による鋼材防食効果
キーワード：繊維補強セメント系材料、被覆防食工、鋼材防食、遠隔離島、暴露実験
今後，遠隔離島を海洋鉱物資源開発などの活動拠点として整備していくにあたり，港湾鋼構造物の建設が考えられるが，鋼材腐食を抑制するための被覆防食工が不可欠である．著者らは，繊維補強セメント系材料が有する高靱性，耐衝撃性，ひび割れ分散性等の特性が被覆防食材として有用と考え，これまでに東京湾の波浪・気温条件下で3年間の暴露実験を実施し，鋼材防食性能を保持できたことを確認してきた．本稿では，激波浪かつ気温が高い遠隔離島の実環境下において2年間の暴露実験を行い，繊維補強セメント系材料被覆により，東京湾環境下と同程度の効果を期待できることを確認した．
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