令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

アルカリシリカ反応

2019年9月4日(水) 08:40 〜 10:10 V-1 (幸町北4号館 433講義室)

座長:三方 康弘(大阪工業大学)

[V-239] アルカリシリカ反応によって膨張したコンクリートの力学特性の経時変化と その要因に関する微視的考察

*高橋 佑弥1、岡野 佑亮1 (1. 東京大学)

キーワード:アルカリシリカ反応、ASRゲル、圧縮、SEM-EDS、ナノインデンテーション

本研究は,試験体の材齢に着目してASR膨張が生じた試験体の圧縮試験を行い,力学性能の経時推移を観察すると共に,ASRゲルの化学組成や力学特性の時間依存変化に着目した微視的な計測を行うことで,ASR膨張が生じたコンクリートの力学性能の支配要因について検討した.同一の膨張量でも材齢を経ると剛性が向上するような挙動が得られた.一方で,内部のASRゲルのヤング率が化学組成変化に伴って増加する結果も得られた.ASRゲルの組成変化がコンクリートの力学性能に影響を与えることが考えられるが,組成変化のみが支配要因であるとは考えにくく,組成変化以外の影響要因について今後明らかにする必要があると考えられる.

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