令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

アルカリシリカ反応

2019年9月4日(水) 08:40 〜 10:10 V-1 (幸町北4号館 433講義室)

座長:三方 康弘(大阪工業大学)

[V-243] ASRにより劣化したPC構造物の調査と対策

*金田 泰明1、矢野 賢晃1 (1. 本州四国連絡高速道路)

キーワード:ASR、反応性骨材、遅延膨張性、プレストレストコンクリート、斜張橋

3径間連続複合箱桁斜張橋のPC桁ケーブル定着部の側面において、亀甲状のひび割れや白色の析出物の発生を確認した。床版上面舗装の一部を撤去したところ、多数の橋軸方向のひび割れを確認したことから、アルカリシリカ反応(以下、ASRという)によるひび割れと推定された。長大斜張橋では、桁に生じる軸力が大きくなることが知られており、この卓越した橋軸方向の拘束力により、橋軸方向に方向性のあるひび割れが生じたと考えられた。劣化原因を推定するため、コアを採取し詳細調査を実施した結果、反応性骨材を使用したASRによる劣化である可能性を確認した。本論では、実施した詳細調査の結果および、当該箇所の補修方法について示す。

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