[V-243] ASRにより劣化したPC構造物の調査と対策
キーワード:ASR、反応性骨材、遅延膨張性、プレストレストコンクリート、斜張橋
3径間連続複合箱桁斜張橋のPC桁ケーブル定着部の側面において、亀甲状のひび割れや白色の析出物の発生を確認した。床版上面舗装の一部を撤去したところ、多数の橋軸方向のひび割れを確認したことから、アルカリシリカ反応(以下、ASRという)によるひび割れと推定された。長大斜張橋では、桁に生じる軸力が大きくなることが知られており、この卓越した橋軸方向の拘束力により、橋軸方向に方向性のあるひび割れが生じたと考えられた。劣化原因を推定するため、コアを採取し詳細調査を実施した結果、反応性骨材を使用したASRによる劣化である可能性を確認した。本論では、実施した詳細調査の結果および、当該箇所の補修方法について示す。
講演概要PDFパスワード認証
講演概要PDFの閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。