令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

凍害

2019年9月4日(水) 10:25 〜 11:55 V-1 (幸町北4号館 433講義室)

座長:小山田 哲也(岩手大学)

[V-251] 凍結融解作用によりRC床版内部に生じる水平ひび割れの再現実験

*林田 宏1 (1. 寒地土木研究所)

キーワード:凍害、床版、水平ひび割れ、再現、実験

積雪寒冷地の道路橋RC床版は凍結融解作用を受け,水平ひび割れが発生している.しかし,その発生メカニズムは明確になっていない.そこで,大型のRCスラブ供試体を用いて一面からのみ凍結融解作用を与える実験により水平ひび割れの再現を試みた.その結果,スラブ内部の水平ひび割れを実験的に再現することができた.実験時の内部温度とコンクリートひずみのデータから水平ひび割れの発生メカニズムとして以下の可能性があることが示唆された.1)本実験では上面からのみ冷却を行ったため,上面付近が先に凍結し,内部に未凍結層が発生した.2)この未凍結層が遅れて凍結する時にアイスレンズが形成され,この部分が水平ひび割れとなった.

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