[V-29] 水和の分析に基づくシート養生がコンクリートの表層品質に与える影響に関する一考察
キーワード:熱可塑性樹脂シート、水分逸散抑制、水和度、空隙率、走査型電子顕微鏡
コンクリートの表層品質を確保する上で、養生は重要な役割を果たす。本研究では、水分逸散を抑制する養生の有無を要因とした試験体について非破壊法により物性を測定するとともにSEM画像や細孔構造の分析により、養生が水和の進行に及ぼす影響を評価した。その結果、水分逸散を抑制する養生を行うことにより、非破壊試験により評価されるコンクリートの表層品質が向上した。これは養生によって0.25µm程度の粗大な空隙が減少し、コンクリートの組織が緻密化したためであると考えられた。また、コンクリートの表層品質の向上と組織の緻密化は表層のコンクリートの水和度によるものであることをSEM像の定量的な分析により確認した。
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