木材工学／木材利用

[V-294] 丸太を利用した道路交通振動の軽減対策に関する現場実験

*吉田 雅穂¹、油屋 敏行²、油屋 昌宏²、伊内 是成³、梅田 祐一⁴、渡辺 仁一⁵、野村 吉範⁶、西川 隼人⁷ (1. 福井工業高等専門学校、2. ABコーポレーション、3. 美山町森林組合、4. デルタコンサルタント、5. 渚技研、6. 福井県工業技センター、7. 福井工業大学)

キーワード：木材、道路、交通振動、対策、現場実験

福井高専の陸上競技場内に，丸太打設による地盤改良を施した実験サイトを整備した．それは，車両走行実験のサイトであり，それぞれ5m四方の対策地盤（末口直径0.12mで長さ2mの防腐処理済み丸太を1m間隔で25本打設）と無対策地盤（丸太打設なし）にアスファルト舗装を施工した．その舗装道路に後軸荷重90kNの車両を時速40kmで走行させ，無対策および対策の地盤を通過した時の地表面振動を，走行車両中心線から側方に2m（舗装面），3m，5mだけ離れた各地点で測定した．また，同地盤において常時微動測定も行った．その結果，無対策地盤と比較して，対策地盤の剛性が向上し，地盤振動が軽減される効果を確認した．