令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

高流動コンクリート

2019年9月4日(水) 10:25 〜 11:55 V-5 (幸町北5号館 第4会議室)

座長:浦野 真次(清水建設)

[V-311] 自己充填性向上のための粘着力に着目した増粘剤の評価

*佐藤 奨1、毛利 匡志1、大内 雅博2 (1. 高知工科大学大学院、2. 高知工科大学)

キーワード:自己充填コンクリート、低分子量セルロースエーテル系増粘剤、粘着力、粘度、粘着指数

高強度を必要としない自己充填コンクリートの経済性向上のために,水セメント比を高くする必要があるが,ペーストと骨材の間の粘着力が低下して剥離が生じやすくなり,所要の自己充填性が得られなくなる恐れがある.その問題解決のために,ペースト相に高粘着力を付与する新型増粘剤が開発された.本研究では,ペーストの粘着力及び塑性粘度の測定により,新たに開発された複数種類の増粘剤の特性を定量化し比較した.フレッシュコンクリートの試験により,これらによる自己充填性の向上を確認した.塑性粘度と漏斗流下時間の比をフレッシュペーストの粘着力の指標とすることの有効性を,ペーストフロ値290±10mmの範囲で検証できた.

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