[V-324] 高炉スラグ混合セメント系塗料の鋼材角部防食下地材への適用に関する防食性評価
キーワード:防食、セメント系塗料、高炉スラグ混合セメント、下地材、不働態化
鋼構造物において,部材の角部は,塗膜厚の確保が困難な部位で,防食上の弱点となる可能性がある.また,新設塗装では,組立時に生じるキズなどから,現場塗装後に腐食が進行することが少なくない.高炉スラグ混合セメント系防食塗料は,鋼材をアルカリ環境で維持するため,鋼素地が不働態化される.加えて,含有する亜硝酸イオンにより錆を安定な酸化物に還元する作用を有している.著者らは部材角部の防食性能を向上させるため,これを防食下地材として適用することを検討してきた.耐屈曲性試験の結果から,素地および塗膜間の密着性は良好であり,腐食促進試験では防食性能が向上することが確認できた.
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