令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

複合劣化/劣化予測

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 V-1 (幸町北4号館 433講義室)

座長:須田 裕哉(琉球大学)

[V-355] 相平衡物質移行モデルにより化学的作用の影響を予測する際の最適な固相の定義に関する検討

*宮本 慎太郎1、皆川 浩1、久田 真1 (1. 東北大学)

キーワード:相平衡物質移行モデル、AFm相、硫酸塩劣化、塩分浸透、二次鉱物

コンクリート中におけるイオンの移動と反応の両方を連成して計算する手段として相平衡物質移行モデルがある.このモデルでは化学反応については相平衡計算で処理する.したがって,相平衡計算で重要なのは固相の定義である.
固相については,基本的には単相と固溶体の2種で定義する.相平衡計算ではGibbsの相律にしたがい析出相の数が決まるが,固溶体は1つの相に複数の端成分を定義することで,見かけ上,析出相を増やすことができる.本研究では,硫酸イオンおよび塩化物イオンがコンクリート中を移動する現象に対して相平衡計算を行う際の固相の定義について検証し,これらを予測する際の最適なC-S-H,AFm相の定義を提案した.

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