令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

維持・管理 (1)

2019年9月5日(木) 10:25 〜 11:55 V-1 (幸町北4号館 433講義室)

座長:小池賢太郎(鹿児島大学)

[V-360] 塩害で劣化した既設RCT桁の耐荷性能に関する解析的検討

*関下 裕太1、坂口 淳一1、渡邉 忠朋1、土岐 秀人1、山田 友梨奈2 (1. 北武コンサルタント株式会社、2. 株式会社HRC研究所)

キーワード:RCT桁、塩害、現地調査、3次元非線形有限要素解析、耐荷性能

塩害により劣化が生じた既設橋のRCT桁を対象に,上部工の耐荷性を把握することを目的とした3次元非線形有限要素解析を実施した.なお,対象橋梁の部材形状や配筋情報が不明であったことから,必要な情報を得るための調査を事前に行い,調査結果の情報を基に健全および劣化した状態を模擬した解析を行い,劣化した状態が耐荷性能に及ぼす影響について検討した.その結果,本橋は十分な耐荷力を有していることが明らかとなり,材料劣化のモデル化の影響に差異も見られなかった.本事例の構造物では耐荷性の低下は生じていなかったが,劣化程度が顕著な構造物は数多く存在するため,今後も非線形解析を用いた性能評価を行っていく考えである.

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