[V-362] 鉄筋作用応力がコンクリート構造物の構造性能に及ぼす影響
キーワード:鉄筋、コンクリート、作用応力、構造性能、せん断耐荷力、維持管理
本研究では,鉄筋の腐食やコンクリートの膨張などによって鉄筋に作用する鉄筋作用応力が部材のせん断耐荷力に及ぼす影響を検討した.コンクリートの膨張力が鉄筋に対して内力となる内力型試験体と外力となる外力型試験体の2種類の試験体シリーズで静的載荷試験を行った結果,内力型試験体では,コンクリートの膨張によって鉄筋に応力が作用した一方で,コンクリートは鉄筋から反作用として拘束を受けたことでせん断耐荷力は低下しなかった.一方,外力型試験体では,鉄筋もコンクリートも外力を等しく受けたため,せん断耐荷力は低下した.したがって,外力による鉄筋作用応力は,残存構造性能を評価する指標の一つになり得るものと考えられる.
講演概要PDFパスワード認証
講演概要PDFの閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。