令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

維持・管理 (2)/エコ・緑化コンクリート

2019年9月5日(木) 12:40 〜 14:10 V-1 (幸町北4号館 433講義室)

座長:高橋 駿人(北海道大学)

[V-367] コンクリート水路における骨材溶解・劣化穴形成の原因・機構に関する一考察

*中山 宣洋1、佐藤 京介1、松田 貞則1 (1. 日本工営(株))

キーワード:コンクリート水路、摩擦劣化、カルシウム溶脱、骨材溶解、石灰岩、軟水

沖縄本島北部ダム群を結ぶ3つのコンクリート水路トンネルは,セメントペースト部のカルシウム分の溶出に伴う組織構造の脆弱化に留まらず,粗骨材(石灰岩)の溶解が進行し,貫通穴(劣化穴)に達する状況が点在していた.当該水路機能の長期的な維持管理を目的とし,劣化原因・機構の推定を行い,劣化進行予測のためのモニタリング措置を講じた.

調査分析の結果,強度等の品質上は問題ないものの溶解しやすい石灰岩骨材に対し,軟水傾向で腐食性の高い導水が骨材溶解の主要因と評価した.

また,劣化機構は,局所的なジュンカ部において導水が粗骨材の侵食を進行し,10年程度の時間経過で貫通穴に進展すると推定された.

講演概要PDFパスワード認証
講演概要PDFの閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。

パスワード