補修･補強 (1)

[V-386] RC構造物にひび割れ補修を施した場合の機器配管系基部アンカーの定着性能に関する一検討

*永田 聖二¹、松尾 豊史¹、両角 浩典²、田代 勝浩³ (1. 一般財団法人　電力中央研究所　、2. 関西電力株式会社、3. 株式会社　セレス)

キーワード：RC構造物、ひび割れ補修、エポキシ樹脂、機器配管系、アンカー、定着性能

火力・原子力発電所の取放水施設等のように，鉄筋コンクリート（以下，RC）構造物が機器配管系を支持する場合，基部の定着には頭付きアンカーボルト等（以下，アンカー）がよく用いられる．これらの設計では，一般に地震時にアンカー定着部で破壊が生じないように配慮されているが，筆者らは，最近の耐震性能評価技術の高度化を踏まえて，地震によるRC構造物のひび割れがアンカー周辺に及んだ場合を想定した定着性能の検討を行っている．本稿では，RC構造物にひび割れ補修を施した場合のアンカーの定着性能を把握するために行った実験的検討結果について報告する．