[V-458] 硫酸ナトリウムの作用を受けたセメント硬化体の空隙構造の評価および水和生成物の変質との関連についての検討
キーワード:硫酸塩劣化、硫酸ナトリウム、空隙構造、エトリンガイト、C-S-H
セメント硬化体の硫酸塩劣化を予測するには,硬化体中における硫酸イオン移動性状に影響を及ぼす空隙構造の把握が必要である.そこで,本研究では硫酸塩の作用を受けたセメント硬化体の空隙量および空隙径分布を測定し,硫酸塩の作用が空隙構造に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした.また,硫酸塩が作用したセメント硬化体の相組成を定量し,空隙構造の変化との関連性について検討した.その結果,Na2SO4が2週間作用した場合,毛細管空隙量はほとんど変化しないが,空隙径ごとに見た場合,直径20nm以上の空隙量が減少し,これは多量に生成したエトリンガイトの充填効果に起因すると考えられた.
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