[V-459] C-S-Hによる硫酸イオンの収着に関する基礎的検討
キーワード:DEF、硫酸塩劣化、C-S-H、硫酸イオン収着、C/S比
本研究は,エトリンガイトの二次生成を伴うセメント硬化体の劣化現象(DEF,硫酸塩劣化)に影響を及ぼす,C-S-Hによる硫酸イオンの収着性状と,その収着状態を明らかにすることを目的とした.C-S-Hを合成し,硫酸イオン含有溶液を用いて収着試験を行い,C-S-Hの硫酸イオン収着性状,収着に伴うC-S-Hの相変化および,原子結合状態の変化を評価した.その結果,C-S-HのCaO/SiO2モル比の増大に伴い,硫酸イオン収着量が増大することを明らかにした.また,溶液中硫酸イオン濃度が100mmol/Lの場合では二水石こうが生成され,それ未満の濃度ではC-S-H表面に硫酸イオンが吸着していると考えられた.
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