令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐久性一般 (1)

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 V-4 (幸町北5号館 524講義室)

座長:三浦 泰人(名古屋大学)

[V-465] 水セメント比及び湿度の違いがセメント微粉末中のC-S-H及びCa(OH)2の炭酸化に及ぼす影響

*青木 泰志1、佐藤 正己1、梅村 靖弘1 (1. 日本大学理工学部)

キーワード:炭酸化、C-S-H、Ca(OH)2、水セメント比、CaO/SiO2モル比

従来の構造物はW/C50%程度で施工されてきたが、近年では高性能減水剤の開発等を背景に、低W/Cでの施工例も増加している。将来的にこれらの構造物は炭酸化の影響を受ける可能性が高い。一般的にはW/Cが低いコンクリートは緻密なため炭酸化抵抗性が大きいことが知られているが、W/Cの違いによりセメント水和物の構造が異なるという研究結果も報告されている。従って本研究では水和物の構造の違いが炭酸化に及ぼす影響について検討するため、粉末試料を用いて炭酸化促進試験を行った。その結果、W/Cが低い試料では炭酸カルシウムの生成量が少なく、水和物の構造の観点からも炭酸化が進行しにくい可能性があった。

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