令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

耐久性一般 (3)/耐火性

2019年9月5日(木) 12:40 〜 14:10 V-4 (幸町北5号館 524講義室)

座長:高谷 哲(京都大学)

[V-480] 火災を受けたプレテンションPC桁の残存耐荷特性

*越野 まやか1、井上 晋2、三方 康弘2 (1. 大阪工業大学大学院、2. 大阪工業大学)

キーワード:プレテンションPC桁、耐火性、残存耐荷特性、プレストレスの減少、付着強度

近年,橋梁火災が多数発生しており,PC橋の火災に対する性能およびその照査法を再検討する必要性が高まってきている.本研究では,実構造に用いられるJISプレテンションPC桁の火災被災後の各種構造特性と補強効果を確認することを最終目的とし,火災による高温履歴を受けたPC桁の残存耐荷特性について検討した.最高温度1100℃で加熱した場合,底面のコンクリートに爆裂が生じ,かぶりコンクリートが剥落する著しい損傷を受けた.その結果,鋼材は直接加熱を受け強度低下し,載荷試験時に最終的に破断した.加熱の影響による最大荷重の低下は約3割であるが,その値は詳細な計算により,安全側に評価できる.

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