ひび割れ

[V-488] フライアッシュを混和したプレキャストPC製品のひび割れ抵抗性

*中野 魁¹、氏家 勲¹、河金 甲²、河合 慶有¹ (1. 愛媛大学大学院、2. 極東興和株式会社)

キーワード：蒸気養生、プレキャストPC製品、ひび割れ抵抗性、フライアッシュ

PC製品製造時にはフライアッシュ（FA）を混和した上で、早強ポルトランドセメントを使用して蒸気養生が実施されるが、高温養生を行ったFA混和コンクリートは早強単味と比較して収縮ひび割れ抵抗性が大きく低下することが報告されている。本研究ではひび割れが発生する原因をFA混和の有無と前養生の温度を変えて、収縮拘束供試体に発生する拘束応力や引張強度の強度発現性状から検討した。実験結果より、前養生10℃ではFAコンクリートは早強単味と比較するとひび割れ抵抗性が低下する可能性があった。この原因としてFAの有無によるコンクリートの若材齢での引張強度発現性状の違いが影響していると考えられる。