非破壊試験法 (1)

[V-541] 対向対称測定点間の差分波形・位相に着目したコンクリート内部欠陥探査方法

*山下 健太郎¹、手塚 正道²、渡瀬 博²、深山 大介³、繪鳩 武史³ (1. 東洋計測リサーチ、2. オリエンタル白石、3. 首都高速道路技術センター)

キーワード：非破壊試験、衝撃弾性波法、対象対向測定点、差分波形、位相差、内部欠陥探査

筆者らは特定の周波数のトーンバースト信号を入力に使用して計測を行い、内部空隙からの反射波が測定波形に重畳した時刻に、その位相の変化に異常が見られる現象を手掛かりとして空隙を検知する方法について検討を行ってきた。この方法は、周波数解析を用いた方法と比べて、測定対象の断面形状の影響を受けづらい手法であるといえるが、表面波の到来といった外乱の影響により空隙の検出が難しくなる場合もある。そこで、本報告では，入力点から対向対称位置に設置した2つの受信点の測定波形の差分及び、位相差の変化に着目して、空隙の検出精度を向上させる手法について、数値計算及び、供試体実験により検討した結果を示す。