非破壊試験法 (1)

[V-542] 疲労損傷したコンクリートの弾性波速度と塩害劣化進行度の関係に関する基礎的研究

*齊藤 準平¹ (1. 日本大学)

キーワード：衝撃弾性波法、弾性波速度、疲労損傷、塩害劣化、塩水浸せき試験

膨大な数のコンクリート橋を管理する市区町村では，「職員不足」「専門的知見不足」「財政力不足」から，それらの点検が非常に苦しい実態がある。劣化要因の中で最も多くの損傷事例を数える塩害を対象とし，交通輪荷重の繰返し作用に伴う疲労損傷を受けたコンクリートの塩害劣化のしやすさを簡易評価する方法として，衝撃弾性波法の適用の可能性を検討する。具体的には，100万回の繰返し荷重を与えたモルタル供試体に衝撃弾性波試験を施した後，塩水浸せき試験を実施し，分析した塩化物イオン濃度と弾性波速度との関係性を検討する。