非破壊試験法 (2)

[V-554] Evaluation of Grouting Condition in Tendon Ducts of PC Members Using Electromagnetic Response of Sheath and Steel Bar in Concrete Activated by Electromagnetic Input Method

*服部 晋一¹、木部 大紀¹、寺澤 広基¹、鎌田 敏郎¹ (1. 大阪大学)

Keywords:PC grout, evaluation of grouted condition, non-destructive evaluation, electromagnetic Input method, electromagnetic response, search coil

本研究では，電磁的入力によりシースおよび PC 鋼棒に衝撃を与え，これにより励起される電磁場応答を検出することでグラウト充填評価を行う手法において，供試体中のシースの振動挙動と供試体中の電磁場応答の関係を明らかにするとともに，供試体面において検出された電磁場応答を用いてPCグラウト充填状況を評価することを目的とした．実験の結果，コンクリート面でサーチコイルにより計測される誘導電流と磁束密度の積の差が，シースの振動挙動と相関が高い応答を示すことを明らかにした．また，このピーク値を評価指標値として，かぶり200mm程度までグラウト充填評価が可能であることが明らかになった．