[V-555] 上面増厚後に再劣化したRC床版の電磁パルス法による損傷評価に関する基礎的研究
キーワード:電磁パルス法、RC床版、上面増厚工法、水平ひび割れ
上面増厚工法が採用された道路橋RC床版では,増厚コンクリートおよび既設床版との境界面での剥離による水平ひび割れや,床版内に雨水等が浸入し,床版内の鉄筋が腐食することで水平ひび割れが発生する事例が報告されており,床版の損傷状態を把握するための非破壊検査手法が必要とされている。本研究では,上面増厚工法施工後に損傷が顕在化したRC床版を想定し,電磁パルス法を用いた床版の水平ひび割れの検出手法について検討を行った。その結果,電磁パルス法により床版内部の鉄筋を加振し,床版上面で得られる時刻歴応答波形から,増厚コンクリートと既設床版の境界面の剥離による水平ひび割れを検知することができる可能性が示唆された。
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